昨日は学生時代からの友人たちと遊びました。
1人は既婚、1人は私と同じく独身彼氏無し。
主な話題は、それぞれがハマっている趣味の近況報告でした。
3人とも完全に趣味が一致しているワケでは無いのですが、みんなちょっとオタク。
友人たちは、SNSを介して次々と新たな友達の輪を広げ、それに伴い趣味の幅も広がっています。
1番ビックリしたのは、
で書いた、私がたまたま恵比寿のアトレで見かけた絵馬を書いた人と、私の友人がTwitterで友達になり、家が近所だと分かって先日食事に行ったという話でした!
恋愛マニュアルで「引き寄せの法則」という言葉をよく見かけますが、友人たちを見ていると、ものすごい偶然で縁を引き寄せて、新たな出会いや楽しみを見つけています。
好きなモノを好きだと言う
↓
同意してくれる人がいたり、友達の友達で同じ趣味の人を紹介される
↓
更に趣味の幅が広がり、楽しみが増える
という流れもあるのですが、更に偶然も重なり、日常生活ではそれぞれ色々あるけど、趣味の世界はどんどん充実していってるようです。
ちなみに私も知人と友人を引き合わせたら、その後2人がとても仲良くなり、友人が手に入れるのを諦めていたものを
「これ、持ってるかもしれないけど…」
と言いながら知人がプレゼントしてくれたそうで、恋愛なら最高のシチュエーションだと思わされました。
(年齢差のある独身男女なので、男性側にほんのり好意がある可能性が無くもないですが)
さて、長い付き合いなので、友人たちは私の恋愛遍歴を全て知っています。
今回は先日の失恋の話はしない、と決めていたので、
「喪が明けたら話すけど、最近色々自分の恋愛観について考えてみたら、気付いたことがあったんだよね」
と言いながら、最近このブログに書いた内容を友人たちに話しました。
要約すると、
「私は女として、男性のことを考えないとダメだ、と思ってしまっていて、恋をしていないのに趣味や仕事に集中するのはいけないことな気がして罪悪感が生まれてしまう。
ただただ好きな男性を追うと、女としての義務を果たした気持ちになれて、
会えない時間は仕事や趣味や女磨きも前向きに取り組むことが出来る。
だから、好きな人と話してだんだん仲良くなれたり、脈無しかも?と悩んでいると、
『女としての義務を果たしてる!』
って思えた。
それで、付き合えなくても何でも、好きな人がいないとダメだと思って、次々に脈無しの人でも好きになってた。
今までは相手を恨んだこともあったけど、でも私の女としての満足感の為の行動に付き合わされた男性に対して『ごめん!ありがとう!』って思えるようになったんだ。」
ということです。全然要約出来てないですね…。
つまり、私にとって恋は、女としての義務を果たした気持ちになれる「趣味」だったのです。
片思いでも何でも、好きな人のことを考えている時間は、女として安心できたのです。
「なるほど!それで今までの行動が理解出来たよ!
こんな、マンガやドラマみたいに恋にのめり込む人ってホントにいるんだーって思ってたよ」
と友人たちはフムフムと頷いていました。
私は自分に自信が無いタイプの人間だと思っていましたが、でもそんなに承認欲求は無い気がします。
愛する人に愛されたい欲求は確かにあるのですが、でも、愛情を向けてくれた人を好きになる、ということはありません。
好き嫌いがハッキリしていて、心が震えるような好きなモノや人に出会ったとき、夢中になります。
マンガでも小説でも映画でも芸能人でも絵画でも作品でも景色でも、自分の心をときめかせるモノが世の中にはたくさんあります。
ただ、男性のことも好きにならないと、他のモノに夢中になるときに、「女としての罪悪感」が生まれていました。
まぁ、私に好かれた男性たちも、「好かれている」ということ自体は楽しんでくれていたようなので、彼らの人生のスパイスくらいにはなったのかなぁと思いますが、
私にとって彼らは、唯一無二の存在ではありませんでした。
見つめ合って笑い合って、抱き寄せてくれたときのトキメキや幸福感は、良い思い出です。
一緒にいると楽しくて、でも楽で、ホッとしながらトキメキを感じられる男性たちもいました。
前述のジャニオタの友人は、以前数年間同棲していた彼と別れてから、恋をしていません。
良い人だけど要領が悪く、金銭的に困窮しても建設的に行動出来ない彼に、見切りをつけたのは友人でした。
「恋をしたいとも、したくないとも思わない。
でも、若い頃は性欲とか、知らない世界を知りたい欲求があって、恋愛をしたいと思ってた。
今はもうそれは知れたし、欲求が無い」
と言っていました。
既婚の友人は、旦那さんとは仲良しですが、不妊治療をずっと続けています。
治療を始めた頃からオタクな趣味ができ、SNSやイベントで仲間を増やし、次々映画やアニメやお笑いなどハマるものが出来ています。
あまり私たちに治療の愚痴や悩みは言いませんが、治療の為に仕事を辞めることにしたそうです。
彼女に趣味が出来て、本当に良かったな、と思います。
愛する人がいて、結婚出来て、でもそれだけで毎日ハッピーで悩みが無い、というワケでは無いと知識として知ってはいても、
どうしても失恋をしたときは、
「旦那さんがいるだけ幸せじゃない?」
なんて思ったりしてしまうことがあります。
友人に「趣味なんかに時間を遣わないで、運動したりとか不妊治療に良いことをしたら?」とアドバイスしようとしてくる人もいるそうです。
しかし、趣味が友人の心を支えていて、未来に楽しみを作ってくれています。
友人たちは、数ヶ月後のイベントや舞台鑑賞や、趣味仲間と遊びに行くのを楽しみに暮らしています。
それを見ていると、恋をして、失恋をして、落ち込んで…が生活のメインになっていた自分は、つまらない人間だなぁと思えてきました。
それでも、そんな私に友人たちが色んな面白いモノを教えてくれたり、ブログを書きながら考えたことを聞いてくれたりします。
「ブログを始めてから、自分の考えを文章にして知らない人に読まれることを意識しだしたら、自分を色々分析して客観的に見られるようになったよ。」
と話したら、
「今まで、ブログ良いから始めなよって言われてもいまいちピンとこなかったけど、それを聞いたら良さが納得できたよ」
と言われました。
今までなら冷静ではいられなくなるようなことがあった時も
「これ以上彼を追ったらダメだ」
と理屈ではなく納得して考えられるようになりました。
それでも他の人から見たら、私はかなり行動派の激しいタイプな気はしますが…
「大人の階段を一歩昇ったと思うの」
と私が言ったら、友人たちが
「今までなら何かあったらすぐに私たちに話して騒いで落ち込んでたのに、『喪が明けるまで話さない』って言うようになっただけでも驚きだよ。
男に対して『ありがとう』と思えるようになるなんて、人って変わるもんだねぇ」
と笑ってくれました。
帰宅してから友人がSNSに
「ずっと理解出来なかった友人の思考を論理的に説明されて、共感はできないけど腑に落ちた。
そういう考え方もあるんだ、と面白くて有意義な時間だった」
と呟いていて、笑いました。
恋は、しようと思って始められるものではないから、一度見つけた恋に固執してしまうことはあります。
「この人が側にいてくれたら、私は幸せになれる」
と思って、彼の気持ちを手に入れるために努力したくなったりします。
一生懸命恋愛マニュアルを読んで知識を詰め込み、男心を理解して、自分に向いていない彼の気持ちを変えさせようとしたり、
少しでも彼といる時間を増やしたいと思って縋り付いたりしてしまう。
一つ好きな映画を見つけ、その俳優さんが出ている他の作品を観て、更にそこからまた好きな別のモノを見つける。
そうやって次々に楽しみを作り続ける友人に比べると、今目の前で笑ってくれない男性のことをツラツラ考える女は、時間を無駄にしているなぁと思えてきました。
これからは、罪悪感を感じずに好きなことをしたいな、と思っています。
仕事と恋愛と女磨きのことしか考えていない女も、それはそれで本人が満足しているなら全然アリだと思うのですが、私はもうそこは卒業したいです。
私は男性に趣味の一致は求めていませんが、お互いが楽しんでいることを話して、笑い合える人が好きです。
お互いを理解したくて、好きなモノの話をして、「分かる!」とか「それ面白いね」と言い合えた時の、胸がポワッと温かくなる瞬間が好きです。
帰宅してから、「脳内ポイズンベリー」の5巻を読み返しました。
大好きだけど、一緒にいると
「頑張って彼に合わせないと」
と思ってどんどん追い詰められていって、彼を怒らせないように、嫌なことが起こらないように気を遣う内に、主人公の女性は疲れ果ててしまい、お別れを選びます。
最後に、彼女は自分と同じように、色々考え過ぎるくらい考えてしまう男性と結婚します。
以前の記事でも書きましたが、恋愛は「努力」と「我慢」が必要となるので、何が正しいのかわからなくなることがありますよね…。
一緒にいて理解し合えて、楽だし楽しいと思える男性。
今度恋をすることがあったら、私もそういう人を好きになりたいなぁと思います。
それまで、色んな楽しいモノを見つけて、笑って、今より魅力のある女性になりたいなぁ。
若い女性には無い魅力って、そういう知識とか思考力だったりすると言いますしね。
そんな風に、また一段、大人の階段を昇っていけたらいいなぁ。